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NK(natural killer ・ ナチュラルキラー)細胞療法

NK Cell Therapy

【1】NK細胞とは

私たちの血液の中の白血球は大きく分けて、顆粒球(60%程度)、リンパ球(35%程度)、マクロファージ(5%程度)、の3つに分けられます。この内、ガンやウイルスに対抗しているのがリンパ球なのです。

リンパ球はヘルパーT細胞とキラーT細胞とB細胞とNK細胞があります。ガンやウイルス感染した細胞はマクロファージにより認識されるとヘルパーT細胞に伝えられ、これはキラーT細胞を活性化しガン細胞やウイルス感染細胞を攻撃します。B細胞は抗体を産生し異種細胞の侵入を退けます。

これらとは別にあるリンパ球はがん細胞やウイエルス感染細胞を見つけ独自に攻撃することができます。これがNK細胞です。NK細胞は身体中を常にパトロールし、ガン細胞やウイルス感染細胞をチェックし発見すると、これらを死滅させるシステムになっているのです。

ここで、NK細胞を体外で増殖させたのちに体内に点滴で再移植すると、極めて初期のガン細胞やウイルス感染細胞を排除しやすくなると考えられています。

【2】NK細胞療法

患者様の血液からがんやウイルス感染の治療に有効なNK細胞を培養しそれを患者さまに点滴で投与する治療法です。その治療の流れを示します。

1) 採血

まず、患者様から小量の血液を採血します

採血
採血(50~60cc)

2) NK細胞の培養、活性化

細胞培養施設(CPC)でNK細胞の培養、活性化を行います。この工程に3週間程度かかります。

NK細胞の選択的活性化・増殖
NK細胞の選択的活性化・増殖
活性化NK細胞
活性化NK細胞

3) 点滴による投与

培養したご自身のNK細胞を、点滴により体内に戻します。

点滴
点滴

【3】期待される効果

  • 既存のがん治療の補助として、がんの縮小や増殖の抑制
  • 発生しつつある初期のがん細胞を排除することによる、がん予防
  • がん治療後の再発や転移の予防

【4】副作用と注意点

  • 軽い発熱や倦怠感が出ることがあります
  • 軽い発疹が出る場合があります
  • 自己の細胞を使用するため、安全性は極めて高いとされています
  • NK細胞は、すべてのがん細胞を認識できるわけではありません
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