近年、薄毛に関するお悩みは男性だけでなく、40〜50代の女性にも増えてきています。
男性の薄毛(AGA)は、男性ホルモンと毛根の関係が主な原因であることが分かっており、デュタステリッドなどの内服薬によって、改善が期待できるようになってきました。
一方で、女性の薄毛は原因が複雑で、従来の治療では十分な効果が得られにくいケースも少なくありません。
ここでは、男性・女性それぞれの薄毛の特徴と、ステムサップを用いた治療についてご説明します。
男性の薄毛は、DHT(ジヒドロテストステロン)という物質が、髪の成長期を短くしてしまうことが主な原因です。
DHTは、男性ホルモンであるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素の働きによって変化して作られます。
また、DHTに対する毛根の反応の強さは遺伝的な影響を受けます。
さらに、睡眠不足、飲酒、喫煙、栄養不足などによって頭皮の血行が悪くなることも、薄毛の原因になります。
女性の薄毛は、女性ホルモンの低下が大きな原因と考えられています(FAGA:女性男性型脱毛症)。
これに加えて、栄養不足、貧血、ストレスなど、さまざまな要因が重なって起こります。
男性のように生え際が後退することは少なく、頭頂部を中心に全体的にボリュームが減り、髪の毛が細くなるのが特徴です。
ステムサップ2アンプルを生理食塩水で薄め、注射器に入れます。
32Gという非常に細い針を使い、少量ずつステムサップを頭皮のごく浅い部分に作用させていく治療法です。
ステムサップは、幹細胞を培養するための培養液です。
幹細胞は培養液の中で分裂を繰り返し、その数を増やしていきます。その過程で、幹細胞から生み出される栄養素やホルモン様物質(サイトカイン)、さらにエクソソームと呼ばれる核酸やタンパク質を含む生物活性小胞が、培養液の中に豊富に含まれます。
毛根の周囲には毛包幹細胞が存在しており、これが正常に働くことで、太く長い髪の毛が育ちます。
しかし、毛包幹細胞の働きが弱まると、薄毛が進みやすくなります。
また、頭皮には多くの毛細血管があり、髪の毛に栄養を届けています。これらの血管が細くなると、毛髪への栄養が不足し、髪の毛が細くなってしまいます。
血管には血管内皮細胞があり、これが弱くなると血行が悪化すると考えられています。
ステムサップに含まれるサイトカインやエクソソームは、これらの幹細胞に働きかけ、毛包幹細胞を活性化させたり、血管内皮細胞の状態を整えたりすることで、毛髪の再生に大きく関与します。
細い注射針を使用し、ステムサップを頭皮の浅い部分に広く行き渡らせていきます。